- 2007-03-28 19:51
- book
これまで暗黙裡に了解されていた上達の法則を認知心理学、学習心理学、記憶心理学などをベースに分析整理され、ひとつの方法論として纏められた本です。
本書で定義される「上達」とは、人並みの適正のある技能に、そう無理ではない練習量で、まぁまぁ一人前のレベルに達しようとする過程です。
そして、それを達成した者を「上級者」、その過程の者を「中級者」と定義されています。
本書は上達することを理論的に説明した本であり、上達すること(その過程)が記憶にどのような変化をもたらしているのか、そして、その変化を効率よく導く方法が「コード化」「スキーマ」「記憶構造」という、この理論の根幹を基に解説されています。
上達と記憶との関係の理論から、上級者の特徴を明らかにし、その状態に到達するための方法が解説される。
さらに、この理論によりスランプ状態が説明され、スランプの対策方法も説明される。スランプ対策に関しては本書の続編として「スランプ克服の法則」という本が既刊されている。
そして、最後に、この理論に従った上級者になる特訓方法が示されている。
個人的には、”うんうん”と経験的に納得する部分や、新たに知った事実などが多く含まれており、濃い内容に満足しています。
しかし、説明の例として「陶芸」「将棋」「囲碁」「茶道」が多く用いられるため、身近に感じることができず、”そういうものか…”という傍観もしばしばありました。
(「テニス」「英語」等、身近に感じる例もあります。)
努力してもなかなか結果に現れないという方。その努力が無駄になっているかもしれません。
是非、本書を手に取り、効率よく努力を実らせて下さい。
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